加茂構居

別名−  付近住所 姫路市飾磨区今在家3-233 現在 津田小学校
2005/11/10 案内板アリ 日本城郭大系


 加茂遺構は、昭和47〜8年にかけて、都市計画街路岡田線建設工事に伴う発掘調査で、加茂字太ノ前(津田小学校東側)から見つかりました。遺跡は、堀と土塁に囲まれた中世武士の館跡で、南北66メートル、東西100メートル前後の規模が推定されます。内部から堀立柱建物跡9棟、井戸3基、池などが検出され、備前焼などの陶磁器や石臼、砥石、鎌、うるし塗りの木椀、はし、げた、ぞうり、古銭、ヨロイの一部などさまざまな遺物が出土しました。
 このような加茂遺跡は西方約1キロメートルにあった英賀城の出城の一つ「加茂構居」に該当し、英賀城とともに天正8年(1508)頃、羽柴秀吉の軍勢に攻め滅ぼされたと考えられています。